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行動する神学者ロナルド・J・サイダーが、正義と平和を追求した人生の集大成として著した一冊。
IF JESUS IS LORD: Loving Our Enemies in an Age of Violenceの全訳。
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人間はなぜ殺しあうのか? 宗教こそが戦争の原因ではないのか? キリスト教は戦争をどう考えているのか? 国家に従えと教えているのか? 平和主義で国が守れるのか? 犯罪は防げるのか? イエスは平和主義者だったのか? 本書はこうした問いに正面から挑む。
本書はキリスト教と戦争の問題を考える上ではずせない論点を幅広くカバーしている。律法と預言者、残酷な旧約の神、ユダヤの軍事的メシア待望と暴力的抵抗、最初期の教会の実践、教父たちの主張、ローマ軍とクリスチャン兵士、黙示録、宗教改革者たちの思想、教会と国家、キリスト教と戦争の歴史、平和主義と正戦論……そしてそれらすべてを読み解く鍵としてのイエスの生と死。
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目次
刊行によせて 現代の難問に挑む本(スタンリー・ハワーワス)
序章 イエスは「殺すな」と教えたのか
第1章 イエスが告げた「良き知らせ」とは
第2章 イエスの行動が教えていること
第3章 山上の説教でイエスが語ったこと
第4章 暴力を拒否したイエス
第5章 最初期の教会におけるキリストの平和
第6章 聖書は暴力を肯定しているのか
第7章 平和主義の神学的基礎
第8章 平和主義に対する批判
第9章 正戦論に対する批判
第10章 旧約聖書の神とイエス
第11章 平和主義で戦争と犯罪を防げるか
第12章 キリストの死と非暴力
第13章 キリスト教と戦争の歴史
終章 イエスを主とするなら
解説 キリスト教と戦争(後藤敏夫)